はじめまして。
京都に工房を構える「季のくむ(ときのくむ)」と申します。「季のくむ」は、2020年7月25日、京都のちいさな、ちいさな工房からスタートしました。
古布の魅力と美しさ、そして刻を経て大切に受け継がれてきた古布の物語に魅せられたつくり手たちが生み出すのは、繊細でいて華やかな、そして人生の折々に、あなたの人生を彩るこころの玉手筥。
ちいさな頃、ハッとするほどきれいなお菓子の箱に目を奪われたときのように――。
骨董市で出会った、年月を経た古物の味わいに想いを馳せるときのように――。
季節の到来を告げ、私たちの心をなごませる草花の可憐さを、「こころの玉手筥」に詰め込んで、あなたの人生に寄り添う皆さまのお手元にお届けしてまいります。
長いときを経て掌のなかに辿り着いた古布の美しさに魅せられて……。
季のくむ(ときのくむ)では、工房スタッフが一つひとつ、丁寧に。いく年もの刻を経ても、華やかで美しい魅力を放つ「古布」を使った製品を皆さまのお手元にお届けします。
幾年も、幾月も、手元に置いておきたくなる。美しい古布と手仕事が創り出す世界を、あなたの元へ。私たちがお作りする「こころの玉手筥」が、雲に乗って世界中に想いが伝わりますように。
季(とき)
季節の花々が人生の節々の「季―とき」を華やかに彩るように。
くむ(雲)
面影を変えながら常に身近に寄り添う雲のように。
ハレの日も日常も、あなたの人生に寄り添いたい、そんな想いを筥(はこ)に込めて、手仕事ならではの温もりと繊細な技を詰め込んだ玉手筥をお作りしています。
古布の美しさに魅せられた職人が、生地選び、柄合わせからはじまり、花びら一枚一枚を作り、一つの玉手筥に仕上げるまで、丁寧に、ゆっくりと、心を込めて仕上げています。
「こころの玉手筥」では、春夏秋冬、季節の訪れを告げてくれる花を、一つひとつあしらっています。
さくら、きく、うめ、くちなし、さざんか
どの花も、本物の花を分解・観察し、花びらの形やその大きさに至るまで、オリジナルの型紙を制作しお作りしています。可憐な花の美しさが、刻を経て受け継がれてきた古布と出会って生まれた花は、永遠の美しさを纏っています。職人たちは、日々可憐な花の美しさに近づけるよう技術を磨いています。
季のくむ
ときのくむ
京都府京都市左京区修学院中林町6番地
ちいさな頃に見た、布で装飾された美しい箱が「こころの玉手筥」の原点です。もともと古布の魅力に魅せられていた私が、「こころの玉手筥」の元となる筥(はこ)を作り始めたのは、ちりめんで作られた花の箱がきっかけでした。試行錯誤を重ねながら完成した「こころの玉手筥」が、世界中の方の手元に届いたら。そんな夢を描き、季のくむをスタートさせました。
もともと手作業は好きでした。「こころの玉手筥」に出会ったとき、もっともっとたくさんの方に、この素晴らしさを知ってもらいたい。そう思ったのが工房に加わったきっかけです。「こころの玉手筥」が、手にする方々の宝物に、心に寄り添うものになりますように。
「季のくむ」に集っているのは、不思議な縁で出会った仲間たち。私自身も、まさか工房のメンバーに名を連ねるとは想像していませんでした。「こころの玉手筥」の美しさに魅せられたメンバー一同、代表・奥村の作る世界を一人でも多くの方に届けられるよう、日々精一杯過ごしています。
たまたま以前勤めていた仕事を辞める際、代表・奥村から「手先が器用だね」と声をかけられたのが、季のくむに加わったきっかけです。生まれたときから使い捨ての時代に生きていた私が、古布の魅力に触れたのも不思議な縁かもしれません。刻を経て受け継がれてきた古布の物語に、想いを馳せてものづくりをしています。